静岡新聞　文化生活部記者ブログ「くらしず」　紙面にプラス、こぼれ話いろいろ

　　「モビールを手作りする」というと、バランスをとるのが難しそうだったり、配色のセンスも気になったり…。でも、今回ご紹介したモビールは、ざっくり言うと、紙で作ったモチーフを糸につけてたらすだけ。とても簡単なのです。お手軽でかわいいこのモビール、どのようにして生まれたのでしょうか。（長）

　鈴木さんは、４人のお子さんのママ。子供たちがまだ小さかったころ、北欧デザインのモビールの人気が高まっていたそうです。取り寄せてみると、「これなら私もつくれそう・・・！」と意欲がわき、もともと好きだった切り絵のテクニックを生かして挑戦してみたとのこと。

　ベビーベッドで寝ている子どもの上に飾りをつけてあげたいと思っても、市販の大きなメリーは、万一頭の上に落ちてきたら…と考えると少し怖いですよね。紙ならそんな心配もありません。

　鈴木さんが当時つくったのは、凝ったデザインではなく、カラフルな画用紙を丸い形に切っていくつもつけたもの。モビールの揺れ方って、ゆっくりしていて、穏やかで、赤ちゃんも喜びそう。色とりどりの紙が揺れていたら、夢中になってしまいますね。

　鈴木さんいわく、「大人でも夢中になる」とのこと。鈴木さんは、少し離れたところからモビールに向かってふうっと息を吹きかけ、時間差で風が届いてモビールが揺れるのをみるのが、日々のひそかな楽しみだそうです。

　今回のハンドメードも、ご家族への優しさから生まれたものなのでした。

　子供の誕生祝いやお友達への出産祝いに、みなさんも手作りしてみてはいかがでしょうか。