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「壁ドン」からみえること

 きょうから「女性に対する暴力をなくす運動」期間が始まりました。アメリカが発祥とされる、この「パープルリボン運動」。期間に先駆け、恋人間の暴力「デートDV」について学び、予防しようと県内高校で講座が行われました。(の)

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 講師がまず前置きしたのが「恋愛をしなくてもよい。ひとりが基本」。恋愛にあこがれ、言い寄られるとすぐにハマってしまう。若いゆえ・・・そういう気持ちもわからなくはないですが、この基本を忘れてほしくないですね。 

 

 講師は、強引な愛情表現がドラマなどで増えていて、それが男らしいと思われている、と指摘しました。その一つが「壁ドン」。逃げ場をなくして迫る・・・。確かに、いきなりやられたら驚くし、怖いという気持ちも沸くでしょう。「『ステキな男性に強引に連れて行ってもらいたい』というのが壁ドンに潜む古いジェンダー」と講師は分析しています。 

 

 ほかに「束縛しない」「別れに同意はいらない」「愛する人は自分のものではない」など、対等な恋愛について話してくれました。まるでちょっとした恋愛教室のようです。 

 

 自分にその気がなくてもDVの加害者、被害者になる危険性があります。被害にあったら周囲に相談、加害者になりそうだったらすぐに修正。わが身を振り返るのが大切です。デートDVの考え方、観点は友達関係や部活の先輩後輩、職場にも応用できます。高校生という若い時期に学ぶのは本当に重要だと痛感しました。

コメント (1)

この記事がWikipediaにて出典として引用されていたので飛んできました。「恋愛をしなくてもよい。ひとりが基本」とのことですが正しくは「○○しないといけない、ということはない」の間違いではないでしょうか。また「ひとりが基本」というのも少し首を傾げたくなります。元々人間とは群れを成して営んでいる動物です。選択肢が増え独身で生涯を終えることが可能になった今でも群れ=集団と言うのは相変わらず人間社会で効力を発揮しています。次に「古いジェンダー」とのことですが人が何を望むのもその人の自由ではないでしょうか。「古いジェンダー」だから「対等になれ」または「汝、強くあれ」と格好よく言い放ち世に送り出しても押しつぶされてしまう可能性もあるでしょう。かと言ってそうしなければ確かに女性は男の庇護下に置かれる可能性があります。ただ一切の含みを持たせないのは其れは其れで偏狭なような気もします。

ここで少し自己紹介。自分は男です。ステレオタイプ化して申し訳ないですが多く(?)の若い女性がそうであるように自分はウサギのような弱き者です。強迫性障害も煩っております。男ではあまり多くはないと思いますが腕力が女性よりある男の自分でも弱いのですから狙われやすい女性が「男性から守ってもらいたい」と思うのは必然だと思います。無差別系の事件などでも狙われるのは大体にして子供と女性と老人です。屈するのはよくないでしょうか?屈するも何も歴史なのですよ。それに女性には子供を宿す機能が備わっているので「守ってもらいたい」とも考えるのかもしれません。自分が普段考えることは「死」についてです。それについては男も女も大差ないと思いますが女性は前述した通り弱い。精神的にではなく物理的にです。そういう不安があるので防御という行動をするのはやはり必然というか当然の帰結だと思います。ではでは。

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