「2014年しずおか連詩の会」創作3日目
「2014年しずおか連詩の会」は創作3日目を迎えました。創作会場を、昨日までの三島市民生涯学習センターから同市内の大岡信ことば館に移しました。残り1日で、16編を紡ぎます。(橋)
創作を行う5詩人は、三島市内で宿泊しますが、取材する筆者は毎日静岡市から三島市まで通っています。新東名高速道路を走りながら、すでに出来上がった連詩を反すうし、どう読者に伝えるべきかを思案しています。
「連詩の会」の現場は意外に忙しいのです。ことしは特設サイトでの「連詩ライブ」、それに伴うツイッターでの速報が加わり、てんやわんやの毎日です。
取材の手法は人それぞれでしょうが、一昨年から担当している筆者は、詩人の方々それぞれと、1編1編対話することにしています。創作の順番もありますので、どうしても2~3編まとめて、という形になりますが、本来は1編出来上がるたびに話を聞きたいところです。
「ちょっとこちらで話を…」。創作会場とは別の場所で話をうかがいます。いつしか、詩人の方々から「面接」と言われるようになりました。
個人的に意識しているのは、目の前の詩に対して、自分なりの解釈や感想をきちんと述べること。「見立てが勘違いかも知れない」「浅学を笑われるかも知れない」という怖さは、確かにあります。さまざまな取材と同じように、被取材者との真剣勝負です。
相手も言葉の専門家ですから、通常の取材よりもかなり緊張します。自分の言語センスが試される時間とも言えます。正直なところ、この3日間を終えて原稿を書くと、体中に疲れを覚えます。ただ、この素晴らしい「アート」の創作過程に居合わせることができる幸福感はそれ以上です。
例年、時間の経過とともに室内が得も言われぬ高揚感で満たされる最終日。ことしはどんなエンディングが待ち受けているのでしょうか。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/49070