スズキユウリさんの個展始まる
静岡市葵区の静岡市クリエーター支援センターで、ロンドン在住のアーティスト、スズキユウリさんの個展「Playing with Sound」が始まりました。昨日、設営中の会場を取材しました。
国内では初の個展。静岡は、8~9月の東京・銀座に次いでの開催です。鑑賞者と音を通じて戯れることを目的に作られた作品の数々。ぜひ「体感」してください。(橋)
まか不思議な楽器を自ら制作することで知られるユニット「明和電機」のアシスタントだったスズキさん。音楽とのつながりはトロンボーンからだったそうです。
「小学校から始めて、高校まではブラスバンド部でした。同級生とスカやジャズも演奏していた」
コンピューターを駆使したテクノミュージックにもウイングを広げ、大学入学と同時に明和電機に関わるようになります。
通電するものなら何でも、鍵盤になってしまうシンセサイザー「OTOTO」。平面に描いた線の上を走りながら、その色や形を音楽にしてしまうミニカー「Looks Like Music」。スズキさんの作品は、音楽へのアプローチに制限がないことを気付かせてくれます。
創造の源について聞くと、こんな答えが返ってきました。
「結局、子どもの時に楽しかったことや、ワクワクしたアイデアを大人になってから実現しているようなものなんです。中高生時代も、アイデアはあってもそれを形にする方法も、協力してくれる人もいなかった。でも、今はそれに興味を持って力を貸してくれる人がいる。そこが大きな違いですね」
11月29日、静岡市葵区で岡本光市さんとのライブセッションがあります。「童心」を独自の発想と技術でかたちにするスズキさんの出す「音」に、ぜひ耳を傾けてみてください。
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