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生きたままの力強さ カネサ鰹節商店の潮かつお

 12月8日朝刊の食の連載「地の味人の味」は、いよいよ正月支度の話題。西伊豆町のカネサ鰹節商店でつくる潮(しお)かつおは、正月魚(しょうがつよ)とも呼ばれる新年の縁起物です。冬の保存食として江戸時代に広まり、その技は老舗の担い手によって脈々と受け継がれています。(宮)

 くら潮かつお①.jpg

 塩漬けして陰干し。大づかみにこんな流れですが、開いた身に大量の塩を詰め込む作業は圧巻です。内臓を取り除いた空間に、パンパンになるまで塩を詰め込みます。

くら潮かつお②.jpg

 石の水槽で漬け込み、10日ほどで取り出して水洗い。塩を落とした後、丁寧にすすぎます。作業場は市場のような活気です。

くら潮かつお③.jpg

 2匹ずつ尾をひもで結びます。乾燥させる棚の竹ざおに、ひもの部分を引っ掛けて吊します。

くら潮かつお④.jpg

 身の中もしっかり乾燥させるため、身の切り込みに竹串をかませます。見た目もたくましくなって、力強く泳ぎ出しそうな感じ。

くら潮かつお⑤.jpg

 正月に向けた出荷は12月中旬から。大漁祈願も引き受ける潮かつおは、神棚に供える慣習があります。神棚から降りた後はいよいよ食卓へ。食べやすい大きさに刻んで、いろんな料理に味を発揮します。

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