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コンドルズ勝山康晴さんとの対話(中)

 12月11日付「情熱細胞」に掲載したコンドルズの勝山康晴さんインタビューの続きです。ラジオドラマ+舞台公演の「STAND UP!~シズオカ独立宣言! 家康再起動」について、熱く語っていただいています。(橋)

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▼歴史、笑い、アクション、ラブロマンスなど多様な要素が盛り込まれています。全てが必要だと思われたんでしょうか?

「コンドルズ自体、ダンスカンパニーと名乗っていますが、ダンスはやる、コントはやる、映像も使うし、生演奏もやる。この方式がいいのは、目立つヤツが同じにならないということなんです。出演者それぞれに輝く瞬間がある。今回は特に市民参加型の企画だから、いろいろな人が輝く瞬間がなければと考えました」

▼コンドルズの方法論がここにも落とし込まれているわけですね。

「いろいろなお客さんに、多様な視点で見てもらいたいですからね。飽きさせたらいけないわけで。僕ら、よく言うんですよ。『つまらなかったら、2分寝ていていいから。その代わり、2分経ったら目を開けて。違うことをやっているはず』って。今回の作品も、おのずとそうなるんです」

▼配役はどう決めていったんですか?

「(昨年開催したエスパルスオフィシャルミュージカルの出演者に加えて)半分ぐらいは新しく採用して。県知事役はみのりん(小沼みのりアナウンサー)か、あやちゃん(原田亜弥子アナウンサー)しかいないと思っていました。SBSと組むわけですから。収録を始めたら、(ナレーションの)あやちゃんは最初から語りがうまかった。みのりんは、めきめきうまくなっていますね。現役のアナウンサーだから読みがプロフェッショナルなのは当たり前なんですが、役者読みとは違うので難しいところもある。でも、勘のいい人だからどんどん吸収しているんですね。他の出演者が出しているグルーヴに、あっという間に乗れるようになってしまった」

▼ストーリーは?

「ラストは『こうしてね』と企画の段階で僕が言う。伝えたいメッセージが伝わらないと意味がないですから。だから、エンディングは僕が支配的に。ただ、各回は脚本家に任せています。長くプロデューサーをやっていて気付いたのは、少しスキを作るのが大事。『適当にやっておいて』という部分を残すこと。結果的に4割イメージと違うぐらいならOK。コンドルズをやっていてもそうです。仕事、人間関係でも同じですね。チームワークですから。40%切るまでは許すと。そういうスタンスで行くと、物事が円滑に進むんです」

以下、次回。

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