サム・リーさんの焼津公演
12月18日付「情熱細胞」では、英国人歌手サム・リーさんの焼津公演の模様をお伝えしました。見せ場の一つが、沖縄県出身の歌手上間綾乃さんとの共演でした。(橋)
アイルランドやスコットランドの「トラヴェラーズ」の伝承歌を演奏するリーさんと仲間たち。ステージを見るまでは、ここに沖縄民謡がルーツの上間さんが登場する意味について、よく理解できていませんでした。
前半の5曲目に三線を抱えて登場した上間さんは、沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」やオリジナル曲「花言葉」を披露。MCでこんなことを言っていました。
「サムはトラヴェラーズの伝承曲を、彼らと寝食をともにしながら150曲以上採集しています。沖縄民謡も昔から歌い継がれた曲を、私たちが今も歌っている。どこか似ていると思いませんか?」
なるほど、と思いました。
今回のツアーでは、アイヌの子孫で独自の琴「トンコリ」を復活させたOKIさんとの共演もあったそうです。「島」に伝わる音楽を、それぞれの解釈で現代の表現に昇華してみせる音楽家たち。人選の妙に、遅ればせながらうならされました。
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