静岡市民文化会館の「ロビーコンサート」初体験
12月20日、静岡市葵区の静岡市民文化会館で開かれた「第7回ロビーコンサート」に行ってきました。(橋)
中ホールと大ホールの間のロビーで行われる「ロビーコンサート」は昨年6月初開催の、同館主催事業。普段はまったりとしたロビー空間が、音楽コンサートの会場に早変わりするという趣向です。ことし5回目の公演は、東京のバンド「昆虫キッズ」がメーンアクト。県内の2アーティストも出演しました。
昆虫キッズは2007年に結成された、全国的に注目度の高いバンド。筆者も大好きです。来年1月の活動終了が発表され、ファンを驚かせたばかりです。
その直前の「地方公演」が静岡市という地方都市の公共ホールロビーで行われるというのは、何というか・・・市民の一人として感動を覚えました。
当日。「県勢」のレンゲさん(磐田市)、ryohadanoさん(浜松市)、好演でした。
吹き抜けの天井と固い壁が生む独特の残響音は、普通のホールやライブハウスとは明らかに異なります。特にryohadanoさんは素晴らしかった。クリアなトーンのギターの音を、宅録のように少しずつ重ねて「1人アンサンブル」を繰り広げるのですが、濁りのない音が混じり合って、とても美しい響きを醸し出していました。
来年1月11日、静岡市葵区のライブバー「フリーキーショウ」に出演します。
昆虫キッズはベースレスの編成。ドラムも簡素なセットで、半ば「アンプラグド」のような形式でした。立ち上がりこそなれない環境、編成にとまどいも見えましたが、あっという間に適応してしまうのは「さすが」の一言。バランスを取りつつも、熱がビンビン伝わってくる演奏で、ベンチに座ったシニア世代の方々も、かなり楽しんでいました。
主催者の静岡市民文化会館の職員に熱烈なファンがいらっしゃって、その声に押されるようにアンコールを2度。こんな光景もなかなか見ることができません。同コンサートの根幹を見るような思いでした。
次回は来年3月8日開催予定です。詳細は同館の公式サイトで。
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