2014年、取材ノートから(2)志村なるみさん
第2回目は、10月から3カ月間、夕刊の毎週水曜コラム「窓辺」を執筆いただいたABCクッキングスタジオ創立者の志村なるみさん(藤枝市出身)について。(岡)
執筆を依頼したのは今年7月。まさか香港に在住されているとは知らず、東京の本社に電話してみました。なんとか取り次ぎいただき、快諾。執筆前に一度、電話した以後はすべてメールでのやりとりでした。とにかく仕事が早く、コラムが始まる1カ月前には、その1カ月分の原稿ができあがっていました。
そして11月末、「急きょ、藤枝で講演することが決まりました」と連絡をいただき、取材へ。コラムも終盤、12月16日に藤枝北高で初めてお会いしました。第一印象は小柄な、終始ニコニコしている女性。
講演会の前半、ABCの事業展開を紹介するVTRを上映しました。ところが、しばらくすると映像がとぎれとぎれに。ついには止まってしまいました。志村さんはスパッとその場を切り替え、講話を始めました。その中で最も印象に残っているのは、「丁寧にこつこつと」という言葉です。何度も出てきました。時代を先取りしたあのおしゃれな料理教室の影には、やはり地道な努力があってこそ、と感じました。
ちなみにコラムの中で、筆者が感銘を受けたのは10月8日掲載のコラム。「小さな成功体験を積み上げていくうちに自分の限界点を上げていった」という下りです。「やればなんとかなる」「気合い」といった精神論ではなく、自分のレベル、位置を確認しながら少し前へ、常に進んでいく。すっと胸に入ってきた文章でした。
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