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2014年、取材ノートから(3)地の味 人の味

 第3回は、8月25日付朝刊に掲載した「地の味 人の味 近藤酢店」について。(の)

 

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 「地の味 人の味」は地域色豊かな静岡の「食」が生まれるまでに、どんな過程や伝統があるのか、担い手の思いを描くシリーズ。近藤酢店(静岡市)はミカンのお酢「延命酢」で知られていますが、自身は酢の違いはもちろん、醸造過程も全く分からない。下調べから始まりました。

 

 まだ夏の暑い最中、酢は製造、出荷のピーク。お盆休みもあって日程はタイトでした。初めて挑戦する取材で要領も悪く、「この場面も取材したかった・・・」と後悔したことが何度もありました。救われたのは、近藤酢店の皆さんが取材、写真撮影に親切に対応してくれたこと。特に専務には丁寧に応えていただいて本当に助かりました。取材を終えて会話をするうちに、私の知人と親戚で、その知人とは別に紹介してもらった方も知人ーと、つながりがあることが判明。後日、その方々を交えて打ち上げをすることになり、午前様になったのも良い思い出です。

 

 ちょうど1年前、見出しや紙面のレイアウトをする「整理部」にいたとき、このシリーズの紙面デザインを任されました。正月版の紙面作成に加えて、このページも・・・と頭を抱えたものです。それから数カ月後、記者に戻りました。まさか自分がベースを作ったページに、自分の文章が載るとは思いもせず、それだけに印象深い1ページになりました。

 

 記者復帰は5年半ぶり。森のようちえんの取材では3歳の男の子から花をプレゼントされて感激し、映画や本を自分の言葉で紹介できることに喜び、取材をドタキャンされて焦り。書く楽しさ、苦しさの一方、ありがとうと言われるうれしさも思い出した、新鮮な日々でした。

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