21世紀建築「県立天竜高」
5日付朝刊「21世紀建築」で県立天竜高を紹介しました。体育館や生徒ホール(昇降棟)以外でも、校名の看板(左)や天竜会館(右)にも木がふんだんに使われています。(の)
校舎棟(新設)の1階、玄関受付の下駄箱が木製です。床も木目で柔らかな雰囲気に包まれています。ペレットストーブも設置していますが、まだ使用したことはないとのこと。教室の机や床にももちろん木が使われています。取材した日は体育館で球技大会が行われていました。大会の合間、生徒たちが教室の床に座って談笑している姿を見かけました。生徒が教室を大事に、きれいにしているからこそなのでしょう。
玄関には銅像(?)もありました。生徒らの作品で、美術展で入賞もしたそうです。「ANDRYU」(あんどりゅう)と名付けられていました。まるで門番のようです。
校長室にもお邪魔させてもらいました。絵画はすべて旧二俣高卒業生で日本画家の秋野不矩の作品です!レプリカではありません。菊の花、春野の風景などが描かれています。一番右の色紙も秋野不矩直筆のもので、「二俣高の皆さん 御元気で 志を高く 必らず遂げて下さい」(原文)と書かれています。文化勲章受章後、二俣高を訪問した際の日付が入っています。
学校の背後には山が迫りますが、抜け感のある造りで圧迫感はありません。設計した針谷建築事務所(静岡市)は静岡学園中・高(静岡市)、日本平動物園猛獣館(静岡市)、七間町名店街(静岡市、改修)、札の辻ビル(静岡市)のほか、古くは静岡市中央体育館も手掛けています。知らないうちに作品を目にしていたのです。
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