新作の舞台裏を案内 SPACが見学会
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の新作「グスコーブドリの伝記」が始まりました。初日に先立ち、静岡市の静岡芸術劇場で稽古見学会が開かれ、日頃は間近で見られない舞台裏へと案内されました。(宮)
屏風を骨組みだけにしたような舞台装置。場面が変わるたびに開いたり閉じたりして、絵本のページをめくるような感覚です。見学会では全編は見られませんでしたが、暗転の効果にも引き込まれます。
舞台の奥には、スチールパンやシロフォンなど、SPACファンにはおなじみの打楽器が並びます。空き缶に小豆を入れたシェイカーもありました。手作りな仕上がりが、参加者の笑顔を誘います。
等身大に近い大きな人形を操る手法は、今作の特徴の一つです。俳優さんの顔を特殊な方法で描き込み、そこにいないようないるような、不思議な印象を漂わせます。
このほか客席から気になるパーツは、見る人の数だけ隠されています。宮沢賢治の原作を読んだ人も読んでいない人も、舞台で触れてみる面白さがありそうです。公演は2月1日まで。
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