浜松市天竜区のきこりたち
1月15日夕刊「とんがりエンタ」で、11日に浜松市中区で開かれた「きこり」のトークセッションについてお伝えしました。約20人の参加者が、熱心に耳を傾けました。(橋)
浜松市北部の天竜区は「天竜美林」という単語があるほど、良質のスギを産出するエリアです。ここで木材に関わる若手を中心に結成されたのが「天竜これからの森を考える会」、通称TENKOMORI(てんこもり)。話をした前田剛志さん、石河潤さん、斉藤駿一さんは、この会のメンバーです。
「TENKOMORIは40歳定年としていたんですが、先日私が40歳になってしまいました」と言う前田さんは、学校など各所できこりの生活や林業の実際について話をしています。この日もチェーンソーの使い方、木を倒す現場での緻密な思考などについて、熱く語ってくれました。
「最近、天竜には県外から若い人が入ってきています。サラリーマンからの転身組も多いですね。収入は減るけれど、ストレスも減る」と笑う前田さん。普段は天竜区の旧佐久間町、掛川市の山林で仕事をしているそうです。
今回のトークセッションは写真家内山文寿さんの個展の関連イベント。同市東区に事務所を置く内山さんは天竜区の出身で、出品作は昨年秋からの取材の成果です。被写体は若手のきこりたちが中心で、それぞれに彼らのコメントが添えられています。内山さんは「ライフワークを見つけた思いです。今回の展覧会はあくまで入口。今後も取材を続け、森やきこりの姿を紹介していきたい」と語りました。
個展は31日まで。18日には茶話会「町の若者×山の若者が林業を語る」を開きます。きこりたちの話に興味がある方、会場の「Scene(シーン)」に問い合わせを。
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