「富士ハーネス」敷地内で見つけたもの
1月19日付特集連載「21世紀建築」では、千葉学さん設計の日本盲導犬総合センター(富士宮市)を取り上げました。一般的には「盲導犬の里 富士ハーネス」という呼称で親しまれています。ロケハンで敷地内を歩くと、この施設のかけがえのなさを象徴するものが見つかりました。(橋)
建物群の南側にある、黒御影石と思われる平たい石碑。これは亡くなった盲導犬たちの慰霊碑です。大きい円と小さい円が組み合わさっていて、それぞれ人と犬を表しています。小さい円からは水がわき出していて、結ばれた溝を伝って大きい円へと流れていきます。
盲導犬とユーザーの絆を、実に的確に表現していると感じました。
慰霊碑の納骨堂もあります。引き戸を開けると、位牌が安置されているのが見えました。毎年秋には、その年になくなった盲導犬の慰霊祭が行われているそうです。
こちらは1999年に建てられた「団結の碑」。この土地にかつてあったオウム真理教富士山総本部の撤退を求めて、市民が一致団結して戦ったことを記念しています。
「地下鉄サリン事件」から20年。石碑は記憶を引き継ぐための、大切なモニュメントになりそうです。
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