大豆の味そのままに 須部商店の豆腐
1月26日の食の連載「地の味人の味」は、明治10年創業の豆腐店「須部商店」。浜松市北区の都田川のほとりに工場を構え、昔ながらの木綿豆腐で地域の味を継承します。(宮)
工場のドアには、「劇場入り口」とあります。「従業員がそれぞれ主役となって活躍しています」と5代目の須部治社長。中に入ると、原料の大豆を水に漬けるところから製造ラインが流れていきます。
圧力釜で煮た大豆を、熱々の豆乳とおからに分けます。おからは総菜や飼料として使われ、捨てるところは残りません。
「都田のとうふ」は、豆乳を澄まし粉で固めるのが特徴。甘みを引き出すにがり豆腐に比べ、大豆の味そのままに仕上がります。他の素材の引き立て役に回り、料理店で使われることも多いようです。
木綿布を敷いた枠に流し込み、表面にも布を掛けてプレス。固まったらカットし、水で冷やします。
パック詰めした後に低温殺菌し、1日約5000丁を仕上げます。おなじみの味とパッケージは、今後も変わることはなさそうです。
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