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「めぐるりアート静岡」の「くじ引きドローイング」

 2月2日、静岡市内でアートイベント「めぐるりアート静岡」が始まります。22日までの期間中、7会場に7人の作家が自作を展示します。(橋)

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 マップを片手に複数の会場を巡る〝サーキット型〟の現代アート展は近年、頻繁に開催されています。本展は美術館やギャラリーなど、既存のアート施設が中心。県内出身の作家の方を中心に、「今を生きる」(主催者)作家を紹介します。

 個人的に楽しみなのは「金座ボタニカ」で行われる乾久子さんのワークショップ「くじ引きドローイング」。乾さんと言えば、昨年11月29日から12月7日に開催された「静岡アートドキュメント」にも、ドイツ在住の福島世津子さんとのユニット「アートゲルトナリンネン」として参加していました。

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 48の言葉からそれぞれがイメージする「モノ」を持ち寄り、48の小箱に展示するというインスタレーション。「行為」と「そこにあるモノ」のバランスが多彩な解釈を導き出す、ユニークな作品でした。

 今回の「くじ引きドローイング」は2008年などに遠州横須賀街道ちっちゃな文化展(掛川市)、2014年に鴨江アートセンター(浜松市中区)でも行ったものだそうです。

 ルールはシンプル。箱の中に言葉が書かれたくじが入っていて、参加者は次々それを引いていきます。くじを引いたら、そこに書かれている言葉を絵にします。絵を描いたら、今度は言葉を考えてくじに書き、箱に入れます。これを連続的に行うことで、言葉と絵で他人との「つながり」が生まれる、という流れです。

 「アート」という言葉の持つ、どことなく敷居の高いようなイメージ、創作者と観覧者の間にある見えない壁などをぶちこわす破壊力があるように思います。
 開催日は8日、15日。どちらも午後1時開始です。各回先着20人とのこと。申し込み、問い合わせは静岡大アートマネジメント事務局〈054(238)4876〉へ。

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