「子どもと観劇」
久しぶりに、県舞台芸術センターSPACの演劇を見に出掛けました。しかも、初めての子連れ。親子室から、宮沢賢治原作「グスコーブドリの伝記」を見ました。多くの公共ホールに親子室があるのは知っていたのですが、親子室を本来の目的で入ったのは初めて(以前は写真撮影などで使わせてもらっていました)。ガラス一枚隔てていますが、臨場感を損なわない工夫がありました。(岡)
グランシップ東側にある静岡芸術劇場には舞台に向かって右側に親子室があります。席は4つ。室内はとても広々とした空間、何より舞台がとても近くて驚きでした。一般の客席の前列4、5列目くらいの位置。少し斜めからの観劇になります。2歳になる女児を連れたお母さんと一緒になりました。
俳優の表情、細かいしぐさ、ステージ後ろのパーカッションのリズミカルな動きもよく見えました。大きなガラスを隔ててているおかげで、子どもの予期せぬ話し声にも答えてあげることができました。俳優のせりふや舞台音楽はスピーカーから。ほんの時々、小さい異音はありましたが、気にならない程度でした。
子ども自身の反応は…。
6歳の娘。「どうして、女の人が男の子の役をやってるの?」「お父さんとお母さんはどこに行っちゃったの?」素直な問いに、答える側はしどろもどろ。舞台上に置かれた手帳に「の伝記」が書かれていることを伝えると、「のでんき」というフレーズが気に入り、なんども口にしていました。
子育て中のため、音楽や演劇鑑賞に遠ざかっているお母さんも多いことでしょう。ぜひ、各ホール、劇場に問い合わせてみてください。親子ならではの素晴らしい時間が過ごせますよ。
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