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映画「妻の病」を見て

 認知症の妻と小児科医の夫の10年の闘病を追ったドキュメンタリー映画「妻の病 レビー小体型認知症」の伊勢真一監督インタビューを19日夕刊で紹介しました。描かれるのは夫婦のきずなで、「まるでラブロマンス」という声も聞かれるほど。今日から静岡シネ・ギャラリーで公開されます。(の)

 妻の病.jpg 

 

 レビー小体型は三大認知症の一つといわれ、症状に波があり、それが周囲にとって精神的負担になることがあります。伊勢監督は、石本さんとは小児がんのドキュメンタリー映画「風のかたち」の撮影で知り合いました。10年がかりで撮影する中、石本さんは伊勢監督に「妻の様子がおかしいんだ」と話すようになったのが、映画化の始まりになったそうです。

  

 映画では病気について詳しい説明はしていません。認知症の方とどうかかわるか、その際に何が大切なのかを「映像が語ってくれる」と伊勢監督。映画を見ましたが、重苦しい雰囲気は最小限。それよりも、安全と愛情からつながれる手、並んで歩く姿の温かさが印象に残りました。

  

 監督もおっしゃっていましたが、「誰の身にも起こり得ること」。自分かもしれないし、身内の誰かかもしれない。認知症の介護はつらく、大変なことばかり、と思っていましたが、そうではない一面もあることを気づかせてくれました。シネ・ギャラリーでは3月6日まで、浜松シネマイーラでは14~20日まで上映です。

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