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錦織健さんオペラの「ご当地ねた」

 2月25日、静岡市葵区の静岡市民文化会館大ホールで行われた錦織健さんプロデュースのオペラ「モーツァルト 後宮からの逃走 ハーレムから助け出せ!」を取材しました。ドイツ語のアリアは左右の電光掲示板に日本語訳が流れ、合間には軽妙な日本語のせりふが入るという、挑戦的な構成。「ご当地ねた」も挟み込まれました。(橋)

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 新聞記事、ラジオで予告されていた「ご当地ねた」は、第2幕の中盤に投入されました。

 婚約者を救い出すために、トルコの太守の宮殿に忍び込んだベルモンテ。召使いのペドリロの作戦は門番に睡眠薬入りのワインを飲ませるというものでした。自らもワインを飲んで、門番に誘いをかけるペドリロ。

「ワインを飲んでテンションが上がっちゃった」
「つまみはサクラエビのかき揚げがいい」
「サクラエビは駿河湾の宝石だから」

 こんなせりふが飛び出して、客席は大爆笑。新聞のインタビューで「客席との距離感を縮める」と話していた錦織さんにとっては、狙い通りの反応だったのではないでしょうか。「旅のオペラ一座」を掲げる本公演の神髄が見えたように感じました。

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 この日の静岡市民文化会館大ホールはオーケストラピットが設けられた「オペラ仕様」でした。

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