トップページ >07)アート >心に刻む震災の傷 倉本聰さん脚本「ノクターン」

心に刻む震災の傷 倉本聰さん脚本「ノクターン」

 ドラマ「北の国から」でおなじみの脚本家倉本聰さんが、行き過ぎた文明社会を痛烈に批判しています。2月25日に磐田公演があった舞台「ノクターン 夜想曲」は、東日本大震災と福島第1原発事故に遭った福島の人たちの物語。27日には、裾野市民文化センターでも上演されます。(宮)

くらしノクターン①.JPG

 震災で家族や同僚を失った配管工や新聞記者。謎の女性が構えるアトリエで言葉を交わすうちに、被災時の忘れられない記憶があふれ出します。全編を流れるピアノ曲はショパンの「ノクターン」。ユダヤ民族大量虐殺という悲劇を経験したショパンの故郷ポーランドで、復興を象徴する曲として愛されています。悲劇を風化させるなという誓いが会場を包みます。

くらしノクターン②.JPG

 倉本さんは北海道で創作集団「富良野GROUP(グループ)」をつくり、同志の俳優らと演劇活動を展開しています。「ネオンがキラキラ、クーラーがガンガン効いている都会でエネルギー政策なんて考えられるのか」と倉本さん。地方で舞台をつくるだけでなく、文明社会との向き合い方を真っ正直に示しています。

 

コメントを投稿

コメントを表示する前に承認が必要です。コメントが表示されるまで、少し時間がかかる場合がございます。


画像の中に見える文字を入力してください。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/49480

トップページ >07)アート >心に刻む震災の傷 倉本聰さん脚本「ノクターン」

ご案内

静岡新聞文化生活部の記者ブログです。
取材時のエピソードなどをアップします。
音楽、アート、鉄道、くらしなどがテーマ。
紙面にプラスのこぼれ話が満載です。


★文化生活部ツイッター ⇒こちら
「くらしず」の更新情報もお伝えします。

★アットエスニュース ⇒こちら
静岡新聞の公式ニュースサイトです。