グランシップで地域とアートについて考える
3月8日、県文化財団の地域文化活動賞の表彰式に行ってきました。式後、「地域コミュニティとアート」と題した記念フォーラムが行われました。(橋)
本紙「時評」でも執筆していただいているアートプロデューサーの山口裕美さんの講演に続き、山口さんと静岡大教育学部の平野雅彦特任教授、「龍水の都」文化体験プログラム実行委員会の笹竹和行事務局長、「大社の杜 みしま」プロデューサーの河田亮一さんがパネラーを務めてトークセッションが行われました。
それぞれに地域活性化とアートを結びつける活動をされている4者。特に平野さんの言葉が印象に残りました。
13年前から学外との交流を授業に取り入れている平野さん。外部の企業家や商店街の店主らと関わることで、コミュニケーションの新しい選択肢を与えるのが目的と言います。
ご自分のやっていることを「デザインに近いかもしれない」と規定。「デザインといえば、一般的にはモノをレイアウトする、新しいラインを引くといったようなイメージかもしれません。でも、僕は世の中の問題を解決することもデザインだと思う」と語りました。
「アートとデザインは時々背を向けることもあれば、補い合うこともある」。アカデミックな世界と、「実学」を学生と一緒に往来する平野さんのスタンスに、どこか似通ったものがあるように思えました。
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