鳥居食品のソース熟成用木おけ
隔週月曜にお届けしている「地の味人の味」。3月9日は浜松市中区のソースメーカー、鳥居食品を訪ねました。熟成用の木おけは約90年前のもの。じっと見ていると、あることに気がつきました。(橋)
2メートル以上あろうかという木おけ。スパイスを漬け込んだソースを、1~2カ月熟成し、味を調えます。
板が縦に並んでいるのですが、よく見ると幅がまちまちです。板と板はぴったり接していて、すき間はまったくありません。どうして円形になるのだろう、と不思議に思いました。
当時の職人は勘を頼りに作業していたようです。鳥居大資社長いわく、「いまは再現できないでしょうね」。
木おけが積み重ねた時間の長さは、職人仕事の確かさの証でもあるのだと感じました。
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