クレイアニメ細部で圧倒 映画「プレゼント・フォー・ユー」
3月10日夕刊のシネマ面で紹介した3D映画「プレゼント・フォー・ユー」は、実写と交互に映し出されるクレイアートのコマ割り撮影が大きな特徴です。俳優そっくりに作った人形は、実写との境目が分からなくなるほどに手がこんでいます。(宮)
人形は15センチ程度という10・8分の1で、30体以上そろえました。「細部を追究するならせめて6分の1」という現場の声は、スタジオの省スペースのため却下。製作難度の高い小さな人形を、1秒間24カットという小刻みなコマ割りで撮影し続けました。口のパーツはせりふに合わせて、母音や声の大きさに応じて付け替えます。目はまばたきのパターンも用意。主演のオダギリジョーさんの人形は、コンタクトレンズ並みに小さいサングラスを付けています。気が遠くなるような作業が、独特の味わいをつくり出しました。
この企画を引っ張ったのが、CMやゲームなどの映像製作を手掛けてきた臺佳彦監督。想像以上に手が掛かる現場では、テクニカルディレクターの西山理彦さん、アートディレクターの大石拓郎さん、ミニチュアセット造形の望月享さんら本県出身者が多く関わりました。県内の地名が出てくるくだりもお見逃しなく。
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