在来作物人気に驚く
毎週木曜夕刊「旅食」に掲載している連載「味わう文化財」を引き継ぐことになりました。3年ぶりの本社勤務になり、浦島太郎状態なのですが、特にブームともいうべき在来作物人気には驚かされています。(小)
前回の異動前の社会部時代、何度か(というか足しげく)静岡市葵区の井川に通っていました。その際、地元のおじさんやおばさんから「地」のアワやヒエの種もみ、ジャガイモの種芋などを見せてもらった他、60年ぶりに復活したという焼き畑も見学させてもらいました。今思えば当時が、静岡の在来作物が脚光を浴び始める直前だったのだと思います。そのころ、地元の人たちは、「こういうのってどう生かしたらいいだかね」と口々に言っていました。それが今では感度の高い有名レストランがこぞって活用するように。ここまで認知度が高まったのは、ひとえに関係者のみなさんの熱意のたまものだと思います。
連載は開始からちょうど1年を迎えましたが、引き続き静岡の風土が生んだ個性ある作物を紹介していくつもりです。連載にご協力いただいている静岡大の稲垣栄洋教授によると、取材候補はまだまだたくさんあるとのこと。稲垣先生が中心になってまとめた「しずおかの在来作物」(弊社刊)ともども、ご笑覧ください。
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