放棄茶園から復活 掛川の加久良
4月前半の旅食面で3回にわたって紹介した在来茶「加久良」は、掛川市の富士東製茶農協青年部が、耕作放棄地から復活させた地域ブランド。背丈の倍ほどもあった茶樹の林を刈り込む作業は、農家の若手が「まず気持ちを持っていくのが大変だった」と言うほどです。(宮)
世界農業遺産にも認定された茶草場農法で知られる粟ケ岳産。優良品種のやぶきたに囲まれた一角に、加久良の茶園があります。1株ずつで茶葉の色や生育の早さ、樹勢の強さなどに違いがあるのが特徴です。まとめて摘み取り一緒にもんで、同じような風味に整えています。
うま味や甘みを売り込む茶が増えている中、「葉っぱを飲んでいるような渋味が味わえる」と地元生産者。新しくも懐かしい味は、茶期の話題作りにも一役買っています。
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