空間を共有する工夫 サンウェルぬまづ
4月20日朝刊の連載「21世紀建築」は、沼津市の市街地に立つぬまづ健康福祉プラザ。社会福祉会館と夜間救急医療センターを同居させた建物ですが、広々とした共用コーナーは誰でも自由に使えます。(宮)
福祉団体やボランティア、障害者など、多くの市民の声を設計段階から聞いて造った建物。関連団体と熱心に語る中で「私たちの部屋もほしい」という要望も出て来ました。ただ、100以上もあるグループごとに分割したら、満足できるスペースを提供できません。そこで得た答えがこのロッカーです。
次の会合で使う書類や製作途中の作品など、そのまま突っ込んでおけるようにしました。利用者は必要な時に取り出し、ゆとりのある共用コーナーに広げて好き好きに活動します。
仕切りのない空間は、将来的な変化にも柔軟に対応します。床と箱をシンプルに積み上げた構造は、訪れる人を選ばない万能性を感じさせます。
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