広がる「がん哲学外来」
28日夕刊で「がん哲学外来」を紹介しました。県内でも動きが広がりつつあります。(の)
メディカルカフェと称して、静岡市内でがん哲学外来が開かれました。静岡開催は4回目。医療用ウィッグの会社が全国で開いています。
過去3回は医師の話が中心だったようですが、今回は寸劇(ロールプレイ)を通して、自らを振り返るのが一つの狙いでした。医師と患者の会話、患者とその家族の会話。「当事者」でなくなると、「なんであんなものの言い方するのかな」「自分だったらどう対応するかな」などと客観視できます。
そうして得た「気付き」を医師や患者、家族との信頼関係を築くのに生かしてもらえれば、というのが講師の考えです。いざとなったら、泣き喚いたり、医者に食って掛かったり。自分ならそんな態度を取ってしまいそうですが、そんなときこそ、ちょっと立ち止まって冷静になり、建設的な話し合いをするのにつながれば。
それだけではなく、カフェでは参加者同士のつながりができることもあります。グループでの話し合いは、寸劇の感想だけでなく、経験談、就活、職場、趣味と話題は多彩でした。そのうち「今度○○へ一緒に行きませんか」という話も!同じような悩みを共有できる仲間・友達になっていくのかもしれません。この取り組みが今後も広がっていくことを期待しています。
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