あんの断面に季節感 又一庵のきんつば
5月25日の食の連載「地の味人の味」は、磐田市見付の又一庵さんを紹介しました。あんの原材料は北海道産のえりも小豆。煮込んだ一粒一粒は、大きさも艶も倍くらいにあるように感じられます。(宮)
砂糖と寒天を加えて煮込み、作業場は甘い香り。水分が多いうちは、粒がぐつぐつと鍋の中を動き回ります。次第に煮詰まると、どろっとしたお汁粉のような具合になります。
又一庵さんのきんつばには、季節の具材を入れた限定商品も。栗や白インゲン、青エンドウなどを加え、あんの断面から季節の味覚が広がります。
明治4年の創業。日本史でいうと「これからは 藩とは言わない(1871) 廃藩置県」の年に、大福などを売り始めた老舗です。
季節感を積極的に取り込み、洋菓子の商品開発も学んだ4代目の鈴木康元さんは「大手の参入はどの業界も同じ。時代に合った管理体制をつくり、選んでもらえる商品を用意したい」と話します。
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