賤機焼の魅力
先月5月25日夕刊、徳川家康の遺産を紹介する連載「匠を照らす」で、静岡市の古窯、賤機焼を紹介しました。400年前に生まれた意匠「鬼福」。にっこりとほほ笑む「福」の表情に昔の人も和んだだろうと想像すると、歴史を近く感じることができました。(岡)
現在の窯元は、五代目の青島晴美(伍代春秋果)さん。4代目のご主人を亡くされてから一人で伝統を守っています。
静岡市葵区柳町にある工房の2階がギャラリーになっています。食器、花器などが多数並ぶなか、やはり「鬼福」の数がもっとも多いでしょうか。直径(長い方)が30㌢近くある大きなものから、手のひらに収まるサイズまで大小さまざまあります。ずらっと「鬼福」が並んでいるさまは圧巻です。
そして、青島さんは生活に根ざしながらデザイン性の高い器も手がけています。静岡ならではの素敵な平皿を見つけました。
分かりますか?雪をかぶった富士山。静岡県を正方形の中に見事に表現されています。駿河湾は深みのある青です。「こういうのを考えるのが楽しくてね」と青島さん。次はどのような新作を作られるのかとても楽しみです。
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