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「水族館劇場」静岡で再始動

 本日の夕刊くらし面、「とんがりエンタ」のコーナーで、19日に静岡市内で公演する「水族館劇場」を紹介しました。最下層に生きる人々にスポットを当てながら、大量の水を使ったり、動物が登場したりと大仕掛けの野外劇でも観客を引きつけてきた「水族館劇場」(東京)。昨年は会場確保の困難など、活動休止を余儀なくされたそうです。静岡のライブバーでどのような「再始動」を果たすのか、楽しみです。(岡)

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 水族館劇場を率いる作・演出の桃山邑さんは電話インタビューで、芝居への熱い思いを語っていただきました。

 幕末に黒船が浦賀にやって来た意味、日本の近代化とは何か。その歴史の一大転換期にあって庶民が暮らす長屋には熊さん八つあんの世界がある…と。「外から後付けした知識では解決しえない世界」。それでも「その現状を放棄するのではなく、庶民たちの揺れる思考を舞台に表し、観客に手渡したい」。言葉を選んで丁寧に語る様子に、芝居にできることは何かと常に問い続けてきた桃山さんの実直さが伝わってきました。

 桃山さんは最後に「次郎長にかけて『兇状旅 駿河篇』と名付けた。静岡でスペクタクルへ向かう心根を示したい」とのこと。女子高生から、助産師さん、大学教授まで、幅広い世代が注目しています。

 公演前の午後4時から静岡大で行われる桃山さんと毛利嘉孝・東京芸大准教授との対談もまた注目です。公演は午後7時半から、静岡市葵区のフリーキーショウで。

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