井川の在来作物
毎週木曜日の旅食面「味わう文化財」で今月は静岡市葵区の井川地区のラッキョウを取り上げています。「在来作物の宝庫」と呼ばれている井川で聞く地元のみなさんの話はとても興味深いものでした。(小)
かつて井川地区ではどの家庭でも高さ50センチほどの焼酎の瓶を再利用し、塩漬けにしていたそうです。そして味をなじませるために地面をごろごろさせていて、これを「転がし」と呼びならわしていたとのこと。
井川の在来作物の保存活動に取り組む「結の仲間」の望月仁美さんたちは今年、一度途絶えた塩漬けの製法を、昔を知るおばあさんたちに聞いて復活させようとしています。ラッキョウの皮をむくのも漬けるのもおばあさんの仕事だったそうです。
3年前に復活した焼畑もそうですが、在来作物を守る人たちの活動の輪がだんだん広がってきています。
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