木目が美しい額
月1回、夕刊のくらし面で掲載している「学芸員のひと目ぼれ いいモノいいカタチ」。今月は、浜松市美術館の学芸員、生熊周さんに「額」を紹介していただきました。地元、天竜杉の間伐剤で作られ、「ilaka」と名づけられた額は、手になじむ優しい木肌でした。(岡)
「iLaka」はこの額の名前。製作した浜松市の「書絵堂」の鈴木智久社長にもお話を聞きました。この材は、もともと浜松市内の木材メーカーが開発し、「uroco」と名付けられています。加工方法が異なる2種類、12カラーもあるカラフルな板です。商品紹介によると、「手触りが竜の鱗みたい」という印象から名付けられたとありました。
それを額に仕立てた鈴木さんは、美しい木目が瓦屋根のようだと感じられたとのこと。どちらも想像を膨らませてくれるネーミング。2月にこの材と出合い、そして、今月、額として販売し始めたばかりだそうです。
紙面でご紹介したスカイブルーのほか、赤やピンク、オレンジに緑、黒と実に多彩な色があります。どんな絵を合わせたら、と楽しみが倍増しそうな額です。
そして、生熊さんは学芸員ならではのお話を聞かせてくださいました。美術館では額をはずし、作品の裏を確認するのも仕事。その裏には画家のサインをはじめ、落書き、画家が作品の贈り主へのメッセージが書かれていたりするそうです。どんな落書きでしょうか。見てみたいものです。
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