森林都市を体現 天竜壬生ホール
7月6日の連載特集「21世紀建築」は、浜松市天竜区の天竜壬生(みぶ)ホールを紹介。旧天竜市が掲げた「森林都市」を体現する多目的ホールです。(宮)
完成の4年前(1998年)には、旧市内に秋野不矩美術館が開館。土地ならでは文化施設は、感性豊かな文化発信に大きく貢献しています。
ホールの内壁をはじめ、館内に多用される地元産の木材。「全館を木造で」という要望もあったといい、市民の強い熱意が感じられます。耐火上、鉄骨鉄筋コンクリート造りになりましたが、自然との共生を思わせるデザインです。
木材の並びに一手間加え、ホール内の音は均等に拡散させます。コンサートやミュージカル、芝居、講演まで、幅広い用途に応じる設計。
バルコニー席の落下防止柵は、いい角度から眺めたくなるほど壮観。ホール内は木の香りに包まれ、心安らぐ空気です。
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