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静岡のシラス漁

 静岡市と清水漁協主催のシラス漁の見学ツアーに休日に親子で参加しました。清水港から出る遊覧船で見学したのですが、駿河湾で取れる魚やシラスの種類について学ぶことができ、大人も十分勉強になる内容でした。(小)
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  シラス漁は全国的にみて、由比も含め清水港以東が1艘単独、用宗港以西が2、3艘で協力する引き網漁なのだそうです。現在清水港と用宗港は同一漁協所属ですが、安倍川を境にそんな違いがあったとは知りませんでした。
  

今年は6月までは豊漁だったものの、7月以降、海水温の上昇で小康状態が続いているんだそうです。残念ながらこの日も不漁でしたが、下船後にふるまわれた釜揚げシラスはこれまで味わったことのないおいしさでした。

 それにしても海上からみる静岡の町並みはまったく違って見えました。日常のしがらみから自分が切り離されているような感覚に陥ります。歴史小説家隆慶一郎氏の未完の作品「見知らぬ海へ」は戦国時代から江戸時代にかけて駿河湾を拠点に活躍した向井水軍を描いています。主人公の向井正綱は陸上で暮らす人間と海上で暮らす人間の価値観の違いを繰り返し語っていました。その気持ちがなんとなく分かった気がしました。
 
 

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