じっくり自家製麹 浜松の加藤醤油
8月24日の「地の味人の味」は、浜松市中区の加藤醤油。無添加の家庭用商品に力を入れ、製造の基礎となる麹から自家製です。(宮)
作業場の土蔵にある麹室で醤油麹をつくります。大豆と小麦に麹菌を振り、麹ぶたに載せて3~4日。麹菌の繁殖で熱を持ちすぎないよう、昼夜問わず数時間ごとにかきまぜます。麹ぶたの上で動かす手は、グラウンドを平らにならすトンボのよう。
塩水に入れて約1年の熟成。その後、しぼって加熱処理すると、豊かな香りが引き出されます。
家族が増えて、無添加の製法を突き詰めるようになったという4代目の虎岩博之さん。真心を込めた本醸造しょうゆは「心(こころ)」、厳選素材の手造りみそは「大地(だいち)」。名づけのきっかけとheartとearthは、ご家族のイニシャルを並び替えたのだそう。虎岩さんの口からのこの話を聞かせてもらうと、深い深い愛情が感じられます。
紙面で紹介したかい入れは、暑いうちは連日の作業。発酵が落ち着いてくると、頻度を減らしていきます。
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