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「連詩の会」初の浜松開催

「しずおか連詩の会」が今年も5人の詩人(野村喜和夫さん、覚和歌子さん、町田康さん、三角みづ紀さん、岡本啓さん)を招いて、11月上旬に開かれます。今年は初の浜松開催です。(小)

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 初参加は町田さんと岡本さんのおふたり。ただ2人の作品を拝読すると、文体がずいぶん異なります。パンクロック(「INU」)出身の町田さんは、ギターの重低音がグワングワンとエフェクトを効かせて、いきの良いうなぎがのたくりまわるようにうなり続けている感じ。一方岡本さんがアメリカ滞在中に発表した「グラフィティ」は、エッジの効いたカッティングギターが変則的なリズムでクールかつセクシーにかき鳴らされている印象です。
 
 自分は浜松のイメージ(広大な土地、自動車社会、オープンな人柄など)をアメリカの地方都市に勝手に重ねているのですが、一方で市内に数多く残る伝説や祭りの熱気に土着的な力の強さを感じます。どのように市街地や浜名湖の情景が日本語に置き換えられ、連鎖していくのか、いまからワクワクしています。

 先日静岡市のサールナートホールで息子の谷川賢作さんと朗読ライブを開いた谷川俊太郎さんが「静岡といえば連詩」とおっしゃっていました(谷川さんは2002年、05年、賢作さんは02年の会に参加されています)。「現代詩なんて小難しくて」と普段思っている方々にも、ぜひこのジャムセッションの魅力に触れてほしいです。

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