機体を自らチェック 旅客機機長
9月後半から始まった特集連載「ソノ仕事×コノ絶景」。第2回は、フジドリームエアラインズ(FDA)の機長さんの職場を訪ねました。静岡空港から札幌、福岡、鹿児島を結ぶ定期便を軸に、地方から地方へと乗客を運びます。(宮)
機長の藤田智彦さんは、もともと海上自衛隊のパイロット。2008年のFDA開業に合わせ、旅客機に転向しました。
乗り込む前に、同じ便の副操縦士や客室乗務員と飛行計画書を囲んで「ブリーフィング」と呼ばれる打ち合わせ。滑走路を使う向きや航路の気象状況などを伝えます。また、乗客数やサービスにかかる時間などについて報告を受け、機内の様子を頭に入れておきます。
コックピットに入る前、飛行機の整備状態を最終確認するのも機長の仕事。エンジンに異物が入っていないか、アンテナは折れ曲がっていないか、機体を一回りして目視で点検します。
同じ頃、客席は客室乗務員が準備完了を確認。さあ、搭乗です。
機内アナウンスは乗客とつながる貴重な時間。季節のあいさつや航路の見どころを話す一方で、静かに過ごしたいビジネス客が多い路線では、クールに済ませるもよう。フライト中は、このあたりのバランス感覚も求められそうです。
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