絶景の戸田塩取材
今年で20周年を迎えた沼津市の戸田塩の会を取材しました。当日は雲一つない秋晴れで、天日干し中の塩が防潮堤の上できらきらと輝いていました。しかも背景には富士山と駿河湾。文化生活部担当のもうひとつの連載「ソノ仕事×コノ絶景」で取り上げたいと思ったほどの見事な景色でした。(小)
同会の会員さんたちが御浜崎の海岸で天日干ししていたのは「パワーソルト」という特に白さの際立つ塩で、週に1、度偶然精製されるそうです。塩の白さは、光の屈折率の関係で異なります。パワーソルトの粒を詳しく見てみると、ひとつひとつの大きさが通常の塩より一回り小さく感じました。それゆえ、白さが際立つのかもしれません。同会の菰田理事長もおっしゃっていましたが、まきで炊きあげる伝統的な製法で精製しているため、その日の天候や湿度、火加減で出来が異なるそうです。
菰田理事長は「寝ても覚めても塩。塩の夢も見る」とおっしゃっていました。まだ塩の専売制が敷かれていた20年前、ゼロから地域おこしとして製塩事業を軌道に乗せるのは、並大抵の努力ではなかったと思います。菰田さんの熱意が、戸田塩を結晶化させているようにも感じました。
「アットエス」に併載されている動画では、黒潮から採取した海水が煮詰められ、塩になる瞬間を撮影しています。ぜひご覧ください。
http://www.at-s.com/news/article/movie/taste_movie/164241.html
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