未来の森と向き合う 天竜美林のきこり
30日朝刊の「ソノ仕事×コノ絶景」は、浜松市天竜区で働くきこりの職場を訪ねました。山林を所有する山主さんから管理を任され、建材となる杉やヒノキを適正に育成、間伐します。北遠を車で走ると整然とした美林に目を奪われますが、作業を間近で見ると大迫力です。(宮)
一面に広がるのは、樹齢約80年の天竜杉。背丈は20~30メートルほどあります。間引くように伐採を進めることで、すべての木の根元に太陽が差し、大木が育ち、森がきれいな水を蓄えます。
実際に伐倒の様子を見てみましょう。切り口の入れ方は、横から見ると分かりやすいです。まず倒れる側を三角に切り取るのが「受け口」。つっかえが取れ、見るからに削った側に倒れそうな感じです。次に、反対側からに刃を入れていくのが「追い口」です。
幹には重機から伸びるワイヤを引っ掛けています。受け口と追い口の距離が狭まったところでチェーンソーを抜き、ワイヤで引くと、幹はゆっくりと倒れます。
切り倒した木は、使いやすい長さという5~6メートルに切断。重たいはずの丸太をマジックハンドのような重機が軽々と運び出します。
切り口の年輪はきれいな等間隔。利用価値の高い建材が長い年月をかけて育てられています。
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