二人芝居の試練 SPAC新作
12月1日夕刊の芸能面で紹介した舞台「薔薇の花束の秘密」。県舞台芸術センター(SPAC)の新作は、アルゼンチン作家の戯曲に基づく翻訳劇です。数々の演劇賞で注目を浴びている森新太郎さんが演出を担当。(宮)
「今まで担当した作品はオッサン祭りみたいなのが多かったのですが・・・名女優さん2人とは、いやはや予想外でした」。売れっ子の森さんは、新たなチャレンジにも落ち着いた語り口。宮城聰芸術総監督から持ち掛けられた今回の企画を「これはきっと神様の声かな」と引き受けました。
SPACの名作でおなじみの美加理さんと、富士市出身の角替和枝さんによる二人芝居。早口で交わす長ぜりふの応酬は、「演劇ファンにはたまらない対決になる」と森さんは言います。
老いた患者と若い付添婦を軸に、2人が演じる「記憶を呼び覚ます登場人物たち」が絡み合います。「目の前の相手と記憶が巧みにかぶる。演劇的な仕掛けが見事」。舞台化に向けた多くの試練も、うれしそうに語ってくれました。
公演は3日から中高生招待日がスタート。一般公演日は5、12、19、20、23日です。
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