美しい頭脳戦 SPAC「黒蜥蜴」
県舞台芸術センター(SPAC)の新作「黒蜥蜴(くろとかげ)」は、女怪盗の黒蜥蜴と名探偵の明智小五郎が美しい頭脳戦を繰り広げます。これぞミステリーという暗闇の舞台に、孤高の2人がキラリ。(宮)
三島由紀夫の戯曲を演出するのは宮城聰芸術総監督。稽古見学会では、「美しいものを愛する黒蜥蜴は、美輪明宏さんや坂東玉三郎さんらが演じてきました。花より造花のほうがきれい、という三島の感覚とどこかつながっています」と説明。会場の観客は大きくうなずいていました。
「高度成長期の東京」という設定に基づき、舞台美術の高田一郎さんは、ビルの建設ラッシュをイメージしたセットを築きました。巨大な足場の合間を縫って人々が行き来した時代の活力を感じさせます。
一般公演日は23、24、31日と、2月6、7日。平日には中高生招待公演もあります。
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