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静岡時間旅行(タイムトラベル)

 静岡市葵区の市役所市民ギャラリーで企画展「静岡時間旅行(タイムトラベル)」が開かれています。主に江戸から明治、大正、昭和にかけての静岡市の街並みに触れることができます。(小)  

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 展示物の目玉は、狩野派の絵師が江戸時代前期に描いた県指定文化財「東海道図屏風」。屏風の上部から下部に向かってぐるぐると東海道と宿場町が描かれているのですが、大名行列や朝鮮通信使が描かれていたり、制作当時、すでに消失していた駿府城の天守閣が描かれていたりと、見所満載です。自然や風俗も丁寧に描かれていて、ぐるっと海側を回って薩埵峠を越える感じなどは、今も昔も変わらないのだなと思いました。目を凝らすと、犬を連れている町人や踊りを踊っている町人も発見できます。

 「おまち」の老舗店が所蔵する明治時代の大福帳や干菓子の型も展示されていました。写真で紹介されているかつての七間町の街並みを見ると当時を知る年配の方はノスタルジーを感じられるかもしれません。

 第2次世界大戦末期、大空襲に遭って一面焼け野原になってしまった静岡ですが、昔の面影がそこかしこに残っていることがこの企画展からも伝わります。(応仁の乱の弓矢のあとが門に残っている京都には負けますが)。帰り際、アンケートに答えたら、徳川家康お手植え蜜柑を使った限定サブレをもらいました。静岡の歴史に思いを馳せながら、ありがたくいただきました。

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