トップページ >07)アート >文化財修理の仕事

文化財修理の仕事

 7日付朝刊「ソノ仕事×コノ絶景」で、文化財を修理する「装こう師」を紹介しました。さまざまな過程を経て修理される文化財。一つ一つの作業を丁寧に、こつこつと根気よく。年月をかけて変化したものは、年月をかけて丁寧に修理するのだと感じました。(の)

はけ.jpg

 修理に使う「はけ」だけでもこんなにたくさんあります。用途によって毛の長さ、種類が違います。また、装こう師がそれぞれ自分用のはけを持っているので、数も増えます。

ゆかした.jpg

 10年寝かせる「古のり」はこんな風に床下で出番を待ちます。

のり.jpg

 ふたには「2010年、大寒」以外にも「バンクーバー五輪」とも書いてありました。その年の出来事なども書いておくそうです。古文書の虫食い穴を見せてもらいましたが、小さな穴が数え切れないほど。紙も柔らかいし、下手すると損ねてしまいそうです。紙面写真の天井画も、裏打ちの紙、下張りの紙はそれぞれ古いものをはがして、やり直すのです。その際に、同じ素材の紙を使うのですが、なければ自家製でオリジナルに近いものを作成するそうです。紙(和紙)、巻きすなど、修理に必要な道具を作る職人が減っているそうです。一つ一つが掛け替えのないものであること、残していくにはどうすべきなのかを考えさせられました。

コメントを投稿

コメントを表示する前に承認が必要です。コメントが表示されるまで、少し時間がかかる場合がございます。


画像の中に見える文字を入力してください。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/55332

トップページ >07)アート >文化財修理の仕事

ご案内

静岡新聞文化生活部の記者ブログです。
取材時のエピソードなどをアップします。
音楽、アート、鉄道、くらしなどがテーマ。
紙面にプラスのこぼれ話が満載です。


★文化生活部ツイッター ⇒こちら
「くらしず」の更新情報もお伝えします。

★アットエスニュース ⇒こちら
静岡新聞の公式ニュースサイトです。