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気象情報の舞台裏

 静岡地方気象台で報道陣を対象にした勉強会に参加しました。弊紙月曜朝刊科学面で毎月最終週に「しずおかの気象」を執筆いただいている遠山忠昭予報官からも、昨年9月に発生した関東・東北豪雨に関するレクチャーを受けました。(小)
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 関東・東北豪雨は東日本に発達した前線と太平洋を北上してきた台風18号が影響し合い、関東東北地方に豪雨をもたらしました。茨城県では鬼怒川が決壊し、大勢の死傷者や家屋の損害が出ました。
 遠山予報官は、台風18号の進路が少し変わるだけで、県内も大災害が起こりうるような大雨が降り続ける可能性があり、厳重な警戒が必要だったと当時の緊迫した状況を振り返りました。


 気象レーダーの分析方法についても説明を受けたのですが、レクチャーを受けて感じたのは解析ツールがどれほど発達しても、最終的な判断は専門家が下すということでした。警報や注意報をはじめ、発表されるデータの背後には、刻々と変わる気象状況の中、予報業務に従事している皆さんの長年の経験や知見に基づいた細かな判断や決断が隠されています。データの背後の現場の息づかいが聞こえるようなレクチャーでした。

 次回「しずおかの気象」は、28日掲載予定です。
 

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