〝大陸対抗〟せかい演劇祭
今年も「ふじのくに←→せかい演劇祭」の季節がやってきました。ラインナップをみると、日本、フランス、シンガポール、インドネシア、南アフリカ、カナダ、オーストラリア、レバノンの演劇が集います。県舞台芸術センター(SPAC)の宮城聰芸術総監督は「各大陸を代表する演劇が集結する〝大陸対抗オールスター戦〟」と表現します。(宮)
県庁で開催概要の発表会見が開かれました。優れた演劇がそろう欧州の代表作品を選ぶのも大変ですが、アフリカやオセアニアからどんな作品を招くのか、これもまた難しかったそう。多様な文化を楽しんでもらう演劇祭ならではの苦悩でしょう。
今年のパンフレットには「ミョーに分かりやすいものは、すべて疑おう。」と宮城監督の言葉があります。「テロや難民問題を抱える社会は、異物を排除し、多様で曖昧な『分かりにくいもの』にイライラしている。分かりやすいものばかりが人気を得ている」。言葉の裏には、そんな疑問があるようです。なかなか答えを出せないという面白さを、ぜひ劇場で体験してみてください。
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