「メーン」から「メイン」へ。「空揚げ」から「唐揚げ」へ。
1956年に初版が発行された共同通信社の「記者ハンドブック」第13版が、3月24日に発行されました。紙面では4日付朝刊から適用されます。(小)
同書は本紙など共同通信社加盟紙の用字用語の規準となっています。また、雑誌やインターネットなど他のメディア媒体でも参照されているいわゆる活字メディアのバイブルです。
6年ぶりの大幅改訂となった今回は、「渾身(こんしん)」「混沌(こんとん)」など漢字の使い分けが整理されたほか、慣用的な単語の使い方が新たに採用されました。
たとえば、これまで主要を意味する外来語は「メーン」でしたが、第13版では「メイン」です。「メード喫茶」は「メイド喫茶」、「空揚げ」は「唐揚げ」になっています。
「から揚げ」は天ぷらのように衣を付けていない揚げ物ということで、「空」の字が当てられたという説があります。でもいまでは「唐揚げ」のほうがなじみ深いですよね。
インターネットサイト「THE PAGE」に、共同通信社担当者の方のインタビュー記事が載っています。記事中で担当者の方は「言葉は、変わります。『記者ハンドブック』は、それに遅れてついていきます」と説明しています。
「歌は世に連れ、世は歌に連れ」と言われますが、用字用語も同じですね。
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