新作公演へ仕込み中 舞台照明家
4月4日の「ソノ仕事×コノ絶景」は、静岡市のグランシップにある静岡芸術劇場を訪ねました。県舞台芸術センター(SPAC)の舞台照明家、神谷怜奈さんが、ステージを照らすライトを取り付けています。離れていても熱を感じる高温。(宮)
高さ9メートルのブリッジが、天井からつるされています。劇場の淵にめぐらした回廊とのつなぎ目を見ると、浮いていることが分かります。命綱を付けたスタッフがブリッジを行き来すると、少し揺れてハラハラしました。
SPACは現在、新作「イナバとナバホの白兎」の公演に向けた仕込みの期間です。ゴールデンウイークの公演は駿府城公園での野外劇。劇場内とでは照明の環境はがらりと変わります。今回は、6月にフランスの美術館で行う同作招待公演に向けた実験的な作業です。
照明家は上演中、オペレーターとして客席後方から光を操作します。何気なく目に映っている光は、非常に緻密な構想に沿って組み立てられています。
照明家が所属するSPAC創作技術部には、演出、音響、美術、衣装を担当する班があります。それぞれの仕事の絶景はどんな場面か、聞いてみたいところです。
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