県美30周年展
開館30周年を迎えた静岡市駿河区の県立美術館は12日から、記念展「東西の絶景」を開きます。伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」、横山大観の「群青富士」、ポール・ゴーギャンの「家畜番の少女」など、同館が所有する珠玉の作品群を堪能できます。
展示は第1章から第5章までテーマ別に設定されています。
第1章が山水画などの日本画、第2章が明治以降に発展した日本の洋画、第3章が近代西洋の風景画、第4章が20世紀以降の現代美術といったジャンル分けで、さらに「コレクションを伝える」と題した第5章では、箱や部材、寄贈作品などが展示されます。
館のコレクションを代表する風景画が連なる様はまさに「絶景」。作品を単独で鑑賞するだけでなく、石田徹也さんの「飛べなくなった人」の飛行機の機体に描かれたキャラクターの顔と「樹花鳥獣図屏風」のテナガザルの表情にアニメ的な要素を見いだしたり、「群青富士」と「家畜番の少女」のデフォルメに共通性を見いだしたり、章を越えて各作品を比較しながら鑑賞するのも乙かもしれません。
会期中には、元学芸員の方々による特別講演会なども開かれます。詳細は、県立美術館公式サイトに掲載されているので、ご確認ください。
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