オーラ漂うオールドボトル
静岡市葵区にあるバー「ブルーラベル」を取材しました。「天国に一番近いショットバー」と、入り口の案内板には記されています。オールドボトルの品揃えは、国際的なウイスキーの専門誌が称号を与えるほどで、来店客の7割は県外からだそうです。(小)
コレクションは、佐々木オーナーが1980年ごろから個人的に集めたものが発展しました。ブルーラベルという店名はオーナーがイタリアで出合ったオールドフィールド社のスコッチウイスキー「ブルーラベル」に由来します。「それにしてもなぜイタリア?」。頭に浮かんだ疑問を率直に口にすると、スコッチウイスキーのコレクターに、イタリア人が多い理由をいろいろ明かしてくれました。
お店中央の棚には1960年代のオールドボトルの逸品がずらりと並んでいます。60年代は気候、時代状況など複数の要因が重なり、とりわけ良質なウイスキーが生産された時代だったそうです。「もうあの時代のようなウイスキーは作れないのではないか」とチーフバーテンダーの鷲山さんは述懐していました。
今はない醸造所のウイスキーの銘柄も多数あり、佐々木オーナーは「この店は世界遺産」と言います。農家、ブレンダー、コレクター、バイヤー。世界各地のいろいろな職種の人たちの思い出がボトルやグラスに詰まっていると考えると、その言葉の重みが増します。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/56163