「天空の茶園」
「ソノ仕事×コノ絶景」で、川根本町のつちや農園さんの茶園を訪れました。縁があって5年前に初めてうかがったとき、ご自宅縁側から見た景色が忘れられず、あらためて取材を申し込みました。(小)
全国茶品評会などに出品する手摘みのやぶきたが育つ茶畑は、園主土屋鉄郎さんの自宅前の斜面にあります。標高は約600メートル。「天空の茶園」とも称されます。取材日は、今にも雨が落ちるような天候だった(実際取材直後に降ってきました)のですが、谷をはさんで向かいにある三ツ星山や枝松山の稜線が視界正面に飛び込んできました。もやがかかっていて、まさに山水画の世界に入り込んだような気分になりました。
茶の栽培地としては、少し標高が高いそうです。収穫時期も少し遅めです。しかし、しっかり育てると「(良い意味で)『みるく』て香りの高い」すばらしい個性のあるお茶が生まれるのだそうです。
土屋さんは「何度も茶畑に通うとお茶が人間に何を求めていかわかる」とおっしゃっていました。記者の仕事の心得として「現場百遍」とよく言われますが、まさに、地道な仕事の先に豊かな成果が得られるという仕事の基本について、再確認させてもらいました。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.at-s.com/mt1/mt-tb.cgi/56391